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「活版印刷 三日月堂」 ほしおさなえ [本]



([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)

([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)

 
 
 
 
 
 
 
活版印刷という書名に惹かれました。
いい本だとやっぱり予約者が結構いるのですよね。
ようやく順番が回ってきて早く返さないといけないので大急ぎで読み始めました。

大急ぎで読まなくても次の章が気になってほとんど一気読みに近かったです。

最初からは印刷屋さんの話が出てこなくて「あれ?」と思っていたら出てきました。
印刷屋の店主が高齢のため店じまいをしていて5年が経っているところへ孫娘が住むために引っ越してきたのです。
そうしていろいろ話が展開していってお店を再開することになります。
彼女は学生の頃にこのお店を手伝っていたので作業自体は把握しているので再開できたわけです。

そのお店に訪れるお客さんとのやりとり、それぞれの思いを回想したりして章が進んでいきます。
 
高浜虚子の俳句も出てきたりしてそちらも興味を持ちました。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」も話題になるのですがこちらはちょっと苦手な分野なのでサラッと読みました。
どちらも奥が深そうです。 


時には印刷の説明が会話に入っていたりしてそれに違和感を持つ方もいるようですが私には知らないことばかりだったのでとても面白かったです。

「インク」ではなくて「インキ」。
ルビの由来。
活版印刷が凹んでいるように見えること。
などなど・・・。


最終章は活字屋さんという(活字を作る仕事)職業もあってその遺品にまつわるお話でこれまた興味深かったです。


活版印刷に絡めながらも店主やお客さん、それぞれの来し方、生き方も描かれていて心地よい小説でした。
 
結婚をあえて選ばなかった女性、迷いながらも仕事を辞めて結婚にふみきり海外赴任について行くと決めた女性。2つの生き方も示されていてこのあたりも女性ならではの生きる上での選択の難しさを感じました。
ただ、どちらにせよ、自分が納得できるかどうかなのかもしれません。 


印象に残ったフレーズ
「みんな失ったものを抱えて生きている」

そうですよね。
悲しみを抱えたりそれを乗り越えて生きているのですよね。


今年最後に読み終えた本がこの本でよかったです。


今年一年このブログにお越しくださりありがとうございました。
このブログも10年以上続けることができました。
マイペースでまた続けていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。 
 
 
年末のためコメント欄は閉じることにしました。
また来年、お時間があるときにコメントをいただけれは嬉しい限りです。 
 
どうぞ、よいお年をお迎えください。
 
 


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